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- ~名前~
- 女将(おかみ)/八雲(やくも)
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- ~作品ジャンル~
- 抽象画
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- ~作者の想い~
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脳みそのようなもので繋がる裸の男と女。
この絵はもともと、「本当に繋がっている者同士は心ではなく脳で繋がっているのではないか、そして死んだ後もその絆は消えることがない」という考えから生まれました。
わたしはありきたりな考えがたまに嫌になる時があり、「心はいつだって繋がっている」というありきたりなセリフへの反抗から生じたものでしょう。
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- ~著者の想い~
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何を隠そうすべてがこの抽象画から始まった最初の作品です。
初めて見た時にしばらく目が離せなくなって、その後どうしてもこの絵に物語をつけたいという衝動に駆られ、この作品との出会いが今のすべての作品、物語、そして仲間と出会わせてくれました。ぼくの中では上手い上手くないという次元を超越した作品でして、本当によだれが出るほどいろんな想像ができる作品なのです。
この時に感じ想像した世界観をそのまま反映したものが「不思議な宿屋」という物語です。
そこにいる女将というキャラクターにぼくは頭の中で出会っているので、だからこそここまで客観視ができているのかもしれません。解釈もそうですが、感謝の念が凄まじいです。
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第一話「不思議な宿屋」
主な登場シリーズ:全シリーズ
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- ~名前~
- ピエール/カトリーヌ
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- ~作品ジャンル~
- ペット
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- ~作者の想い~
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どちらも、ツノガエル のオスです。
名前は、アニメ「おぼっちゃまくん」の亀から。
最近は彼らの気持ちがわかるようになりました。言葉が通じなくても、わたしは彼らを愛しています。彼らはその愛に気づいているのかはわかりませんが笑
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- ~著者の想い~
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一番最初のシリーズに初めて登場したこの二匹のカエルたちは、まだ第一回目の作品募集もしていない中で、友達の飼っていたペットですら物語に登場させられますよという「ペットでも作品にできるんだ!」とお願いして書かせてもらいました。「和」の世界観にカエルがぴったりハマったことと、当初思い描いていた“不思議な世界に生きる不思議な生き物”という設定にも活かすことができて、そのキャラクター性も相まってとても書いていて楽しいキャラクターです。
ちなみにピエールとカトリーヌというのは、実際にその友人がカエルたちに付けている名前です。
世界観を壊さない絶妙なネーミングセンスに感謝ですね笑
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第七話「不思議な蛙」
主な登場シリーズ:『黎明編』『利他編』
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- ~名前~
- 美禄(びろく)
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- ~作品ジャンル~
- 抽象画
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- ~作者の想い~
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大切な人と喧嘩をして、悲しい気持ちの時に生まれました。
わたしは小さい頃から「オカメのような顔だね」と言われることがあり、泣いている自分を描いたつもりです。ふつうの身体だとつまらないので、思い切ってクネクネビョーンな身体にしました。泣いているけど、ユーモア溢れる子ですよ。
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- ~著者の想い~
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泣いている能面のようなろくろ首。
これだけですでにキャラクターとしての素質は十分揃ってました。初見で感じたのはやはり「なぜ泣いているのか」という部分でして、ずーっと頭からその理由探しが離れない。そこに作者の想いを足すと見事なまでにぼくの中でキャラクター像が確立されまして、早く彼女のもう一つの秘密を読者の方々に教えたい衝動といつも戦いながらこのキャラクターを書いてます。
然るべきタイミングがいつなのかをまだ見計らっている状態ですが、それもまた新たな作品との出会い、つまり新たな不思議との出会いが自然と教えてくれるのではないかなとぼく自身も待ってます。まだまだ先になるでしょうが、掘り下げますよー!
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第八話「不思議な少女」
主な登場シリーズ:『黎明編』『雷鼠編』『仏蘭編』
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- ~名前~
- 法信(ほうしん)
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- ~作品ジャンル~
- 抽象画
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- ~作者の想い~
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「羨望」「現状不満」
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- ~著者の想い~
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涙を流す目と宇宙のような背景。一見すると想像の幅が大きすぎて逆に困ってしまうような作品にも見えますが、そこに作者の想いが加わることでぼくはほとんど悩むことなく設定を決めることができた気がします。
「どうして目だけしかないのか」「どうして涙を流しているのか」「一体何を見つめているのか」などを考えていくと、少しずつですが形になっていく感覚がありませんか?ぼくの場合それが『法信と青い狐』というおとぎ話だったわけです。
この『法信と青い狐』というおとぎ話は作者の想いがかなり反映されていて、作者は法信というキャラクターのモデルにもなっています。
ぜひこのおとぎ話だけでも読んでもらいたいですね。
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第十八話「不思議なおとぎ話」
主な登場シリーズ:『雷鼠編』
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- ~名前~
- 間具(まぐ)
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- ~作品ジャンル~
- 造形作品
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- ~作者の想い~
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グループ展に出展した作品で、あらゆる画材を使用してひとつの花を作りました。
すでに現物はなく、そこまでを含めて作品のひとつだと思っています。
コンセプト文「ばらばらのものが集まってうまれた たったひとつの小さないのち この出会いが種となり 広がりつづけますように」
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- ~著者の想い~
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「すでに現物はなく、そこまでを含めて作品の一つだと思っています」
という一文が添えられて届いたこちらの作品は、その言葉が強烈に印象的だったなと思いました。生み出したけれどそれがなくなり、しかしそこまで含めて“作品”となるものと考えた時に、ぼくの中では「記憶」がそうなんじゃないかなと思いました。
第一回の作品募集の時にはすでに『利他編』をある程度書き進めていたところで、最終的な着地点というものが自分の中でも少し曖昧ではあったんです。しかし、この作品と出会えたことで一気に終盤までの展開が頭の中で組み上げられていき、結果大きなテーマをきれいにまとめることができたんじゃないかなと思います。
そう考えるとやはりこの「不思議な宿屋」という作品はぼく一人ではなく、作品を提供してくださった方々との共同制作なんだなと実感します。
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第三十三話「不思議な滝」
主な登場シリーズ:『利他編』
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- ~名前~
- 史像の滝(ししょうのたき)
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- ~作品ジャンル~
- 風景画
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- ~作者の想い~
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学生時代に描いた作品です。
しかし、あれから月日が経った今でも中央のディスプレイや作品全体に自分でも正確な意味の説明ができていませんでした。
なので、ぜひこの「不思議な宿屋」という物語の中で意味を見出し、この作品を完成させて欲しいです。
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- ~著者の想い~
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ぼく自身が活動の意味を見出すきっかけになった作品の一つです。
確かに「自分でもどうしてこれを作ったのかわからない」という作品は世の中に結構な数あると思います。その意味を自分ではない誰かに見出してもらうってなんだかとってもワクワクします。
なのですごく熱を込めて書いていました。
初めからいくらかヒントはもらっていて、あとは本当に「この森はなんなのか?」だったり、やっぱり中央のディズプレイの意味を見出さないといけない。同時期にいただいていた間具との合わせ技を思いついた時には震えました笑「これはいける!」とガッツポーズをしてました。
ぼくだけじゃ絶対にたどり着けなかった物語が生み出せたのは、この作品の存在が大きく関わってます。
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第三十三話「不思議な滝」
主な登場シリーズ:『利他編』
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- ~名前~
- 転命の黄道(てんめいのこうどう)
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- ~作品ジャンル~
- 風景画
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- ~作者の想い~
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活動の力になれないかと思い、自分の記憶の中で印象に残っている素敵なイルミネーションの風景を描きました。
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- ~著者の想い~
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初見ではなんのイラストか分からず、解読に苦戦したのも良い思い出です笑
しかし、この作品のヒントがなければ『利他編』の完結は成しえませんでした。
かなりマニアックかもしれませんが、ぼくが一番注目したのはイルミネーションの道が途中で曲り先が見えなくなっているという点でした。「この先には何があるのだろうか?」そう考えていた時に今の転命の黄道としての設定を思いつき、物語を語る上で大きな謎の一つとして存在感があります。
もちろんまだまだ細かな設定だったり描写だったり背景が存在しているので、必ずいずれまた出てきます。出てくるということは誰かが宿を離れるということ。誰なんでしょうか笑
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第三十七話「不思議な解答」
主な登場シリーズ:『利他編』
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- ~名前~
- 仏蘭(ふらん)/Sol・Ranunculus(ソル・ラナンキュラス)
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- ~作品ジャンル~
- ブライズ人形
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- ~作者の想い~
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自分はこの作品を受け取った相手がどう感じるのかまでを含めて“作品”だと思っているので、ノーコメントでお願いします。
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- ~著者の想い~
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初めての作品募集の時に一番最初に届いた作品がこれでした。そこから次の作品が届くまで少し期間が空いたので、その間に嬉しくてこの作品を題材にした物語をめちゃくちゃ考えていたのを覚えています。
白い薔薇の髪飾りだったりドレスが印象に残ると思いますが、その印象のままにキャラクターを作り上げても面白くないので、それに反するキャラクター像を構築していった結果、今の仏蘭が生まれました笑
人形に魂が宿ったという設定にした時に意識していたのは、メルヘンや絵本のようにならぬようとことんリアルに「自分が人形だったら」と想像することです。
無限の思考という壮絶な経験を経て今に至るということで、とことん何かを悟った強靭なキャラクターになりましたが、書いていて面白い上にぼく自身彼女から学ぶことも多いので、本当にいいキャラクターだなと思ってます。
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第三十九話「不思議な蘭」
主な登場シリーズ:『仏蘭編』
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- ~名前~
- 紅蘭(くらぎ)
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- ~作品ジャンル~
- 人物画
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- ~作者の想い~
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強く印象に残っている自分が見た夢のラストシーンです。自分の絵がどうなるのかとても気になります。
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- ~著者の想い~
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この作品の第一印象が“美しい”でした。
色彩豊かな花に囲まれた女性と、意味深に泳ぐ金魚。割と早い段階でぼくにはこの女性と金魚が重なって表現されているように見えてきて、「金魚鉢の中で泳ぐ美しい金魚・・・そうか、この女性も美しすぎるがゆえに・・・」という流れでキャラクター像を固めていきました。
紅蘭が初登場した時とその後では結構印象が変わっているということに読者の方々は気付かれているかなと思いますが、もちろんぼくなりに意図した変化が含まれていますので、その辺りはどうか読み取って欲しいなと思います。
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第三十九話「不思議な蘭」
主な登場シリーズ:『仏蘭編』
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- ~名前~
- 號虧(ごうき)
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- ~作品ジャンル~
- フェルト人形
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- ~作者の想い~
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虎を作ろうとしていたけれどいろいろと上手くいかず、それを補うために手を施していった結果虎ではなく熊にしか見えなくなったフェルト人形です。
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- ~著者の想い~
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まずエピソードが面白くて、その「虎を作ろうと思ったのに熊みたいになった」という設定をそのまま盛り込みました。だけどフェルトの人形で、どうしても小さくて可愛い感じのキャラクターを想像してしまう。そこを崩したくてたどり着いたのが江戸っ子のべらんめえ口調です笑
小さくたってどこか頼りになるし、作中ではもう一つの姿も披露している。これも初めから決めていたことで、作者の「本当は虎にしたかった」という想いをどうにか実現させてあげたいと考えた結果でした。
小さな身体に大きな心。書いていて男としていろいろと学ぶところが多いキャラクターです。
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第四十話「不思議な人形」
主な登場シリーズ:『仏蘭編』
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- ~名前~
- 鴨ぱち(かもぱち)・熊ぱち(くまぱち)
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- ~作品ジャンル~
- パッチワーク
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- ~作者の想い~
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亡くなった祖母の作ったパッチワークの人形を我が家に迎え入れたのですが、この人形たちがどのような気持ちでいるのかを知りたいと思いました。哀しいのか嬉しいのか。嬉しいだったらいいなと思っています。
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- ~著者の想い~
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自分たちの活動はこういうことができるんだなと思わせてくれた作品の一つです。
込めた想いを想像して物語にするというのは、その作品の持つ新たな一面を知るきっかけに必ずなります。その良し悪しは人それぞれですが、それこそがぼくらの持つ何かしらの欲求を満たすことにもなると思っています。
パッチワークは異なる布を繋ぎ合わせて生み出される芸術です。その特性をどうにか活かせないかと考え、その特性が持つ明暗を表現できたらなと思いながらいつも書いています。哀しいのか嬉しいのか、人形たちに意思があるとしたらどう思っていると思いますか?
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第四十一話「不思議な境遇」
主な登場シリーズ:『仏蘭編』
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- ~名前~
- 漠空(ばくろ)
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- ~作品ジャンル~
- 詞
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- ~作者の想い~
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ずっと人並みになりたかった。
そんな中ネガティブは受け入れたらポジティブに変わる事に気づきました。
少しずつ、私は私のままで良いのだと思えますように。
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- ~著者の想い~
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情報は文字だけ。そこからどのような想いを掬い上げ想像するのか。これこそが読書の醍醐味だなと感じたことを思い出します。
当初は「何も持っていないなんて、そんなことないよ!」的なことを言われるキャラクターを思い浮かべていたのですが、読み込んでいくうちにこの方がそれを悟りのように理解し、受け止めているのだと思うようになっていきました。
だとしたら僧侶だなと笑
そういった経緯があります。
名前はどちらも「広大」だったり「何もない」的な意味のある漢字を使用しているのですが、にも関わらず“暴露”ともとれる『受取屋』としてはあるまじき感じが気に入っています。
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第四十一話「不思議な境遇」
主な登場シリーズ:『仏蘭編』
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- ~名前~
- 美醜怒(びしゅぬ)
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- ~作品ジャンル~
- 落書き
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- ~作者の想い~
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見た目を気にし過ぎてしまう自分はこういった神様に取り憑かれていて、だから気にしてしまうという風に考えることができたらちょっとは楽かなと前から思っていて、ふとその自分のイメージを描いてみました。
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- ~著者の想い~
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この絶妙に恐怖心を煽るフォルムに、見て一発で「これを登場させたい!」と一気に設定を作り上げました。
中東や密教的なイメージがまず浮かび、そもそもの作者の設定が「美醜の神」だったので、名前もその設定に沿ったものを考えました。
“美”を司る神は北欧神話などでも見られますが、そのイメージとは違った方向でかつ想像できるやり方ではないやり方で何かしらの特殊な力を発揮させようとしたのが物語に良い意味で不思議さを演出できたかなと思ってます。
「ぼぽぽぽぽぽ」って声が聞こえたら、めちゃくちゃ怖いですよね〜
・・・・「ぼぽぽ」
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第五十話「不思議な鏡」
主な登場シリーズ:『仏蘭編』
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- ~名前~
- 奥占(おうせん)
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- ~作品ジャンル~
- バルーンアート
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- ~作者の想い~
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通っていた高校の自分の学年色がオレンジだったのでその色を使い、8本のピンクの薔薇の花言葉は「あなたの思いやり、励ましに感謝します
」です。そこに担任であったお茶目な先生を加えて、卒業パーティで披露するはずでしたが、それが叶わなかったのでこの物語にぜひ使ってほしいです。
(※現在はこちらの作品の一部のみ物語に登場しています)
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- ~著者の想い~
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風船のキャラクターを作れるとわかって嬉しくなりました。
初めはバルーンを作れる人という方向で考えていたのですが、風船に空気を入れるというところから“風の精”としての設定に決めました。
作品自体は三つのブロックに分かれていて、今はまだこの担任の先生を象ったバルーンしか物語には登場していませんが、残りのバルーンも今後登場する予定がありますので楽しみにしていてください。
奥占のキャラクター設定は、“優しい風『そよ風』”です。ではもっと激しい風も出てくるのでしょうか?
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第五十六話「不思議な空気」
主な登場シリーズ:『仏蘭編』
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- ~名前~
- 獏々(ばくばく)
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- ~作品ジャンル~
- 落書き
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- ~作者の想い~
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食べるのを気にしないキャラクターを描きました。いつも食事を気にしてしまうけれど、そんなことを気にしなくてもいいような人に憧れて、そしてパクパクと食事だけでなく、そんな気にしてしまうような嫌なことも食べてくれるキャラクターを作りました。
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- ~著者の想い~
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コミカルなキャッチフレーズと一言、そして絵柄とすでにキャラクターとしては出来上がっていて、あとはそこにどのような設定を足すかというだけでした。
物語上ではまだ謎の多いキャラクターの一人ではありますが、今後あらゆるところにチラチラと登場させたいなと思っているキャラクターです。ここでは言うことはできませんが、かなり壮大な設定とそれに伴う物語の構想も出来上がっているので、いつか描かれるその物語も楽しみに待っていて欲しいなと思います。
名前の由来は、この子は食べ物以外にも食べることができ(作中では雫の記憶を食べて吐き出してましたね)その姿が『獏(ばく)』という伝説の生き物のようだというところに、ものを食べる時の食事音の「バクバク」という言葉を組み合わせてみました。
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場:第六十一話「不思議な議題」
主な登場シリーズ:『仏蘭編』
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- ~名前~
- 時巡りの小瓶(ときめぐりのこびん)
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- ~作品ジャンル~
- 破損した置物
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- ~作者の想い~
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この置物は昔 父からプレゼントされた物です。
おそらく何処かで買ってきたお土産のような物なのですが、私にとって大切な物です。
分かりにくいかもしれませんが、中にいる猫は少し割れてしまっています。3.11の地震の際に宿り木の部分が折れてしまって、下に落ちてしまっているのです。
しかし、父からのプレゼントともあって中々捨てることができず、今だに窓際に飾っています。
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- ~著者の想い~
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作品と共にいただいた作者の想いを聴いていく中で、それだけでもいろんな背景を想像することができました。
その中でも一つテーマとして「記憶」というものがぼくには見えて、ではそれを題材にしようと。
記憶というとそれは“過去”のことになりますよね。そして蓋付きの小瓶の中にそれらをとどめている。
そこまで設定を決められれば、あとはこの小瓶をどうやって使うのかということを考える作業になっていく。この頃は物語の中でちょうど雫がおかしくなっている時期で、その雫の不調の原因を誰もが知りたがっている。雫にしか見えない何かをどうやって形にするか。そう考えていた時にこの小瓶の使い道を思いつきました。
何気に設定が気に入っていて、いつかこの小瓶自体の背景を題材にした物語を書きたいなと思ってます。
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- ~初登場話・主な登場シリーズ~
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初登場話:第六十一話「不思議な議題」
主な登場シリーズ:『仏蘭編』